パーソナルレポ vol.1 : 善光寺参り

ここ富山から
新潟方面へ、北陸道から上信越道に入り、約2時間ばかり走ったところに善光寺があります。長野県北部にあるこのお寺は、「遠くとも一度は詣れ」、「牛に引かれて善光寺参り」 と言われる名高いお寺です。5月中旬に、家族三人で訪れた時のことです。駐車場に車を入れ、5分程度歩いて本堂の正面に着きました。その堂々とした風格にしばし見とれていた時、娘が「父さん、父さん」と。 ふと振り返ると、そこにはたくさんの「絵馬」が並んでいました。


「ねえ、これ見て」と、一枚の絵馬を指差しました。彼女は、本堂など気にもせず、このたくさんの絵馬に何が書いてあるのかを1枚ずつ見ていたらしいのです。私は、その指差す絵馬を見て、ある意味「ショック」を受けました。「まさか、絵馬に...」 と思うと同時に、目頭が熱くなるのを覚えました。私が今までに目にしたものは、大概は、合格や就職、病気回復祈願などで、自分のことや、身内の為の願い事をするのが当然と思っていたようです。


    絵馬 ねがいこと (書き出し)

        東北地方太平洋沖地震の被災地の一日でも早い復興をお祈り致します

        福島原発の作業の成功と被災地、日本の一日でも早い復興をお願いします







4月中旬から約一週間の間、福島県相馬市へ入っていました。学生時代にライフガードの同期である豊田と、沖縄でライセービング協会の設立および活動に貢献した宮里君、同じく活動に尽力を尽し、琉球大の客員講師を勤め、「ハチドリ」でも活躍している大志君と合流し、相馬中村神社でお世話になりながら、4人で物資の輸送や今後の支援活動の下準備をおこなってきました。南相馬市から相馬、気仙沼、陸前高田、大舟渡、山田町と北へ上がり、現地の様子もこの目で見てきたのですが。

ここ善光寺を訪れたのも、まだその風景が毎晩夢の中にでてくる時のことでした。心から被災地のことを考え、心配し、復興を願っている人達の 「 魂 」 に触れた時、私の心が震えたのかもしれません。大切な何かを教わったような、今回の「善光寺参り」でした。            ( 石黒 博行 )













長野県長野市大字長野元善町491