2011年8月5日

現在、2011年8月5日 に投稿された記事の日別アーカイブを表示中です。

移送初日

3月19日

この日から新しいメンバーが合流した。
小学校の先生をしている静岡の池田さん、新宿で公園管理をしている横井さん、千葉で公園管理をしている安田さん、六本木の幼稚園でライフセービングを教えている原さん。心強いライフセーバーたち4名が来てくれた。午前中は、12時頃から始まる移送に備えるための作業を行った。具体的には、食事介助、清拭、体位換え、オムツ換えなどの介護、移送患者の荷物のまとめ、カルテ整理等々、やらなければならないことがたくさんあった。

残されていた患者さんたちのうち、車いすに乗れる人やゆっくりなら歩ける人など、ある程度動ける方65人を、群馬の日赤病院に移送することになっていた。
間もなくして機動隊が使うバス5台が到着したが、シートがすごく固そうで、患者さんたちは大変かもしれない。早速、患者さんそれぞれに用意した名札を首からかけてもらう。そして荷物をビニールに入れて名前を記入し、車いすに乗せて4階、3階、2階から1階まで下ろしていく。名簿順に並び、名前を確認しながら移送者に乗せる。


1台に12~13人乗せ、65人全員を運ぶ予定だったが、乗り込むまでに体調が悪化した患者さん3名を除き、結果62人を転院させることができた。看護師さんたちは、自分の患者さんをバスに乗せると、涙ぐんでいた。


病院に留まった患者さんの一人が、夕方になって心臓が停止してしまった。原君が心臓マッサージを、お医者さんがバックマスクという人口呼吸法を試みた。豊田も途中で交代して心臓マッサージを行ったが、再びおばあちゃんの声を聞くことはできなかった。必死で心臓マッサージをし、最初から付き添っていた原君は、「救えなかった」 と涙を流していた。

前回へ  次回へ